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「話を聞いてくれない」と感じるのはなぜ?夫婦・家族のすれ違いを減らす考え方

11 分前
読了時間: 6分

「ちゃんと話を聞いてよ!」

「聞いてるよ!」

夫婦や親子の間で、こんなやり取りをしたことはありませんか?



こちらは「全然聞いてくれない」と思っている。

でも相手は、「ちゃんと聞いている」と思っている。

同じ会話をしているのに、なぜこんなすれ違いが起こるのでしょう?



その原因は、「聞いている・聞いていない」ではなく、

自分にとっての「普通・当たり前」と、

相手にとっての「普通・当たり前」が違うこと

にあります。


今回は、夫婦や家族の間で起こる

「どうして分かってくれないの?」

というすれ違いを減らすための考え方を、

私がお伝えしている「3秒整え」の視点からお話しします。



1.「ちゃんと聞いてるよ!」なのに、なぜすれ違う?


例えば、家族に何かをお願いしたとします。


こちらとしては、

「ちゃんと伝えた」

と思っている。


相手も、

「ちゃんと聞いた」

と言っている。


それなのに、自分が期待していたようには動いてくれない。

すると、

「さっき言ったよね?」

「どうして聞いてくれないの?」

となります。


一方、相手からすれば、

「聞いてるよ」

「分かってるよ」

なのかもしれません。


ここで起きているのは、

「聞いたか・聞いていないか」ではなく、

お互いが言葉を受け取る時の基準の違いです。


私たちは、自分が「こういう意味」と思って使っている言葉を、

相手も同じ意味で受け取っていると思いがちです。


でも、本当にそうでしょうか?


2.原因は「普通・当たり前」の違い


私たちは日常の中で、

「普通、これくらい分かるよね」

「普通、こうするでしょう?」

「普通、こう言われたらこういう意味でしょう?」

という言葉をよく使います。


でも、その「普通」は、

本当に相手にとっても普通なのでしょうか?


自分にとっては、

「言わなくても分かること」

かもしれない。


でも相手にとっては、

「言ってもらわないと分からないこと」

かもしれません。


自分にとっては、

「話を聞く時は、こういう反応をするのが当たり前」

かもしれない。


でも相手にとっては、

黙って最後まで聞くことこそが

「ちゃんと聞くこと」なのかもしれません。


つまり、

自分の当たり前と、相手の当たり前は違う。


この違いに氣づかないまま、

「普通はこうでしょう?」

と自分の基準で相手を見ると、


「聞いてくれない」

「分かってくれない」

というすれ違いが起こりやすくなるのです。


 3.「普通はこうする」の“普通”って誰の普通?


ここで、一度考えてみてください。


「普通」って、誰が決めたのでしょう?

「普通は……」

「みんなは……」

「一般的には……」

「世間では……」


私たちはよく、こんな言葉を使います。

でも、

「みんな」って誰でしょう?

「一般的」って、誰を基準にした一般でしょう?

「世間」って、どこの世界の世間でしょう?


そう考えてみると、実は明確に答えるのは難しいものです。


私たちが「普通」と呼んでいるものの多くは、

「私はいつもそうしている」

「私はそれが当たり前だと思っている」

という、自分自身の基準なのです。


ところが、夫婦や家族のように近い関係になるほど、

「私がそう思うんだから、あなたもそう思うよね」

となりやすい。


一緒に暮らし、同じ家を使い、毎日顔を合わせているからこそ、

「私の普通=あなたの普通」

だと思ってしまうのです。


4.家族でも「今の私」基準は一人ひとり違う


3秒整えメソッドでは、

「今の私」を基準に選ぶこと

をとても大切にしています。


今の私に必要?

今の私はどうしたい?

今の私は、これが心地よい?


周りの人や世間の基準ではなく、

「今の私」を基準に自分で選ぶ。


これが、自分らしく心地よく暮らすために

とても大切だと考えています。


でも、ここで忘れてはいけないことがあります。

「今の私」基準を持っているのは、

自分だけではありません。


夫には、夫の「今の私」がある。

子どもには、子どもの「今の私」がある。

家族一人ひとりに、それぞれの基準があります。


だから、

「今の私」を大切にすることと、

自分の基準を相手に押しつけることは違います。


自分の思いを大切にする。

同時に、

「この人には、この人の基準があるんだ」

と知る。


家族とのコミュニケーションを整えるためには、

この両方が必要なのです。


5.「聞いてくれない」と思った時の3秒整え


では、

「どうしてこの人は、私の話を聞いてくれないの?」

と思った時、どうすればいいのでしょう?


そんな時こそ、すぐに相手を責める前に、

ほんの3秒、立ち止まってみてください。


そして、自分に問いかけてみます。

「私は今、自分の“普通”を相手にも求めていないかな?」


これも、私がお伝えしている「3秒整え」のひとつです。


例えば、

「普通、これくらい言えば分かるよね」

と思ったら、


「もしかしたら、この人には違う伝え方の方が

分かりやすいのかもしれない」

と考えてみる。


「普通、話を聞いていたらこうするよね」

と思ったら、

「この人にとって“話を聞く”って、

どういうことなんだろう?」

と考えてみる。


答えを当てる必要はありません。

分からなければ、

「私が言ったこと、どういう意味に受け取った?」

「あなたはどう思っている?」

と聞いてみてもいいのです。


大切なのは、

自分の当たり前だけで、相手を決めつけないこと。

自分と相手の違いに氣づくための3秒をつくることです。


6.相手を変える前に、自分の当たり前に氣づく


「どうして分かってくれないの?」

と思うと、私たちはつい、

「相手に分かってもらおう」

「相手を変えよう」

としてしまいます。


でも、相手には相手の基準があります。

自分の「普通」を相手に押しつければ、相手は苦しくなります。

反対に、相手の「普通」を押しつけられれば、自分も苦しくなります。


だから、まずは、

「違っていて当たり前なんだ」

と知る。


そして、

「私はどうしたい?」

「相手はどうしたい?」

「だったら、どう伝えたらお互いに分かりやすい?」

と考えていく。


これは、相手に合わせて自分を我慢することではありません。

自分の基準も大切にする。

相手の基準も大切にする。

その上で、

自分がどう関わるかを選ぶ。


それが、人間関係を「整える」ということだと私は思っています。



家も、心も、人間関係も。「整え」の根っこは同じです。


3秒整えというと、

「片付けの方法」

と思われるかもしれません。


でも、私がお伝えしたい「整え」は、家の中だけではありません。

モノを選ぶ時も、

時間の使い方を決める時も、

人と関わる時も、

そして人生の選択をする時も、

大切なのは、

「今の私は、何を基準に選んでいる?」

と自分に問いかけること。


そして必要なら、選び直すことです。


もし今度、

「なんで聞いてくれないの?」

「どうして分かってくれないの?」

と思うことがあったら、

相手を責める前に、ほんの3秒。

自分にこう問いかけてみてください。

「その“普通”、誰の普通?」

自分の当たり前に氣づく。

相手には相手の当たり前があることを知る。


そこから、

「この人には、どう伝えたら届くだろう?」

と選び直してみる。


その小さな3秒が、

夫婦や家族とのコミュニケーションを、

少しずつ心地よいものへ整えていきます。


家も、心も、人間関係も、人生も。

すべての「整え」は、つながっています。

 
 
 

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